ハムコラム
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鹿。高校の修学旅行で、奈良の鹿公園に行った。鹿がわさわさいて、せんべい(鹿の餌)を、むさぼり食っているという地獄のような場所だ。英語でいうとバンビヘルだな。
友達にバカなことばかりするやつがいて、鹿に頭突きを食らわしていた。鹿はさぞや、びっくりしていたことだろう。H君という名前だった。鹿じゃなくて友達の名前が。
H君はテンカンだった。テンカンという言葉は知っていたが、実際にどんな病気かはわかってなかったので、ある日の授業中にH君が発作を起こして、大声を上げながら床に倒れた時は驚いた。
一分くらいしてから、起き上がったが、しばらく自分がどこでなにをしている状態なのか、わからなくなっているようだった。
あれから、30年も経ってるが、H君は今どこでなにをしてるだろう。というか、もう30年も過ぎたことが、信じられない。
小学校から中学校の頃。小樽は人間のクズばかりいる街だったので、よくいじめられていた。休み時間になると、俺の机をいじめっこたちが取り囲み「早く発作おこせ!早く発作おこせ!」と泣くまで囃し立てたものだ。
こちらは、テンカンではなく、感情が耐えきれなくなり、奇声を発し泣き始めることをさす。
もちろん正義の味方がいずことなく現れ、助けてくれることなどなく、俺は最後には動物のような泣き声を上げて、いじめっこたちは「発作を起こした!発作を起こした!」と大喜びをすることになるのである。つまり、俺は子供の時から人々にエンターテイメントを提供していたわけだな。
子供の頃からよく泣いていたが、大発作を起こしていやなのは、酸欠になって頭が苦しくなる点だ。意識に幕がかかったようになり、脳がしびれる。
大人になってからは、そんなに泣くことは、とんとなくなったな。